受講生の作品と、その添削結果を紹介します。

インゲルさんの作品


メインコースを受講中の“インゲル”さんから掲載許可を得て紹介しています


坂田和子教授からの添削結果

総評

かなりインパクトのあるタイトルですね。でも、一歩間違えるとイロモノ系の詞と思われるかも…。
私もタクシーの空車と回送を見間違えることがありますが、そんな日常の些細な出来事から、ここまで想像を膨らませ、
一つの物語りにしてしまうなんて、素晴らしい!
本当にすごいと思います。


Check Good(Good Point)

> やさしく夕陽に照らされて

> いつのまにかコオロギも鳴き止んで
> 空模様まであやしくなってきた

> いつのまにか本降りになってきた


情景描写を使って時間の経過を表現するなんて、なかなかのテクニックだと思います。
それより、空いているのに誰も乗せない回送タクシーと、寂しいのに誰にも心を開かず誰も受け入れない主人公とを
オーバーラップさせているところ、


> ねえ だあれも乗せずに どこへ向かうの? 回送タクシー
> きっと あれは私の姿ね


このオチ、納得です。


Check Study(Study Point)

誰にでも好かれる詞を書かなければいけないということではないのです。
いろんな性格の主人公がいて、いろんなタイプの詞があって当然です。
ですが、難しいです。この主人公がわかりません。
1コーラス目はまだ理解できるのですが、2コーラス目は私にはお手上げです。
主人公がこの男性を本当に愛していた(る?)とは到底思えず (たぶん誰のことも)、ただ単に自分勝手な自己中心的な
女性にしか見えません。
果たして、この主人公に魅力を感じ、この詞に共感する人が何人いるでしょう。
歌詞に共感できるような、主人公の魅力が光る描写を入れられると、もっと聞き手に届くのではないでしょうか。